逆流性食道炎で胃痛が治らない。5つの注意するべき事

お腹を押える女性
 逆流性食道炎になると胃酸が逆流して不快になりますよね。逆流してきた胃酸を呑酸と言うのですが、これが何とも言えない匂いなんですよ。そして少し酷くなるとキリキリと胃が痛い。

 胃と書きましたが、実は胃と食道の境界付近が痛いのです。そして病院で治療しても薬を飲んでもこの痛みが治まらないという方はいませんか?でも何故薬を飲んでいるにも関わらず痛みが治まらないのでしょうか?もしかして何か別の病気が?

 私も逆流性食道炎を患っており、病院のお世話になっています。最初は2週間分の薬をもらって飲んでましたが頻繁に通院するのが面倒で、今では一月分の薬をもらって月一で通院しています。そこで問診を受けたり、場合によってはエコーで検査をしてもらい、2,3年に1度の頻度で胃カメラで検査をしています。費用は問診代と1ヶ月の薬代で約3000円で胃カメラは1回に付き約3000円支払っています。

 逆流性食道炎になったからと言っても特別に何か治療をするわけではなく、薬と検査から入るようです。しかも処方される薬は普通の薬と少し違うものもあります。それが胃酸を押える薬。食道炎とは胃酸が食道の方へ逆流して上がってくる病気です。これは胃酸多過になったり、本欄なら胃酸が逆流しないように弁があるのですが、それが何らかの影響でうまく機能しなくなって起こります。

 それで胃酸を抑える薬を飲んで胃酸の分泌を抑制し、胃酸が逆流しないようにしています。でも逆流を防止する弁は塞がっていないので、胃酸の逆流が完全には防げなかったり、食べ過ぎ飲み過ぎによって薬を飲んでいても胃酸が逆流して胃と食道の境目付近を炎症させ、胃痛が治らないというわけなのです。

 なので病院では胃酸を抑える薬の他にも痛み止めを処方してくれるのが普通です。痛みの程度によって痛み止めの強さが違ってくるというわけです。でも痛み止めが効くかどうかは個人差があり、私の場合はロキソニンは効きませんでした。こんな場合は痛みが取れなくて非常にきついのでお医者さんにその旨を早く伝えると別の薬を出してくれます。

 逆流性食道炎は胃酸が上がってきてその臭いが口臭になったり、胃が原因の口臭になったりするので、できればならないようにしたいですよね。逆流性食道炎にならないようにするには以下の5つに気を付けるようにすると良いと思います。

  
1.ストレス
2.肥満
3.猫背
4.食べ過ぎ・飲みすぎ
5.睡眠

 逆流性食道炎の直接的な原因は胃酸が食道の方へ逆流してくるのが原因です。その逆流する原因を作っているのが上記の1~5というわけです。1と5は関係が大きいのですが、まずストレスがたまると普段は胃酸が逆流しないように閉じている弁の機能が悪くなり、胃酸が逆流してくるようになります。この弁の役割を果たしているのが「括約筋」で、伸びたり縮んだりして蓋の役割をしています。

 ストレスは唾液の分泌が抑えられて口の中が乾燥して口臭の原因にもなります。また5番の睡眠ですが、睡眠不足、良い睡眠ができていなとストレスが溜まっていきます。つまり他にもストレスになる原因があるなら、悪い睡眠によってさらにストレスが溜まっていくわけです。こんな状態では胃に良くはないですよね。

 また睡眠時には体勢的に胃酸が逆流しやすくなっています。特に1のように不満だと食道の位置が胃よりも低くなり、さらに逆流しやすくなります。睡眠中に胃酸が逆流してくると咳き込んで目が覚めるし、口まで逆流してくるので口から垂れて布団などを汚す原因にもなります。しかも目が覚めるので良い睡眠ができないので寝不足や疲れがとれなくてさらにストレスが溜まるという悪循環になるのです。

 私が肥満で逆流性食道炎なので、この睡眠時のトラブルで悩んでいました。眠りが浅い?こともあるのかもしれませんが、胃酸が上がってくるのがわかるのですから不思議ですよね。でもその胃酸の臭いや喉の炎症でしばらくは不快になるので、しばらくは眠れないのですが・・・。

 3の猫背の状態だと胃を圧迫するので、胃酸が逆流しやすくなるのです。詳しくは「スマホで猫背に?口臭の原因にも?」に書いてますので参考にしてみて下さい。

 4の食べ過ぎ・飲みすぎも胃が圧迫されて胃酸が逆流しやすくなります。食べ物や飲み物によって胃がパンパンに膨らみ弁が緩むからです。また常時食べ過ぎ・飲みすぎをしていると胃も弱ってきて胃事態に不具合が起こってくるようになるのです。特に睡眠中に胃酸が上がってきます。寝ているときに気づかなくても起きたら胃酸の臭いや炎症で不快になります。口呼吸をしていると上がってきた胃酸で泡を吹いている感じになるようです。

 こんな逆流性食道炎ですが、病院以外で何か改善策はあるのでしょうか?
上に書いた1~5のことは、私の体験や調べたことを基にかいたもので、1~5を改善すれば逆流性食道炎は100%ではないですが、かなり改善されると思います。1~5の中で特に重要なのが肥満、食べ過ぎ・飲みすぎ(暴飲暴食)、睡眠だと思います。

 やっぱり一番ストレスが溜まるのは、よく眠れない、寝ても疲れが取れないことだと思うんですね。それで朝起きた瞬間から憂鬱なんです。一日の始まりがこれでは堪らないです。この睡眠を改善するのに肥満と暴飲暴食の解消は欠かせません。

 肥満解消には時間を要しますが、暴飲暴食はすぐにでもやめれますよね。だれも「食べるな!飲むな!」とは言っておらず、お腹一杯に「食べないように!飲まないように!」ですから。逆流性食道炎の人はこれを実行するだけでも、かなりの違いがありますよ。現に私の場合、もちろん病院の薬を飲むという条件付きですが、飲みすぎたり食べすぎたりしない限りは胃酸の逆流はなくなりました。

 以前は食べ過ぎ、飲みすぎのため薬を飲んでも胃酸が逆流して胃痛がしていたのです。でもそれをしなくなったら、胃痛がパタリとしなくなったのです。逆流性食道炎で胃痛が治らないという方は、まずはこの辺りを改善してはどうでしょうか?

 「いや、暴飲暴食はしていないよ」という方もおられるでしょうが、飲み会の時は意外と飲み食いして知らぬ間に胃が膨れているものなのです。私の場合も普段は気を付けているのですが、飲み会ではどうも勝手が違うようでして・・・。

 また睡眠時の枕にも注意が必要です。睡眠の質は枕に左右されることが多く、枕が自分に合ってないと寝不足はもちろんですが、頭痛や胃酸の逆流の原因にもなります。まず寝不足ですが寝ていても疲れるんですね。そして目が覚めたり、首や肩が凝って眠れなくなります。

 こうなってくるともはや良い睡眠にはならず、ストレスが溜まる一方です。また上でも少し書きましたが胃酸が逆流しやすくもなるのです。したがって枕を自分に合った高さのものにすることが非常に重要になります。例え逆流性食道炎でなくても、よく眠れない、疲れが取れない、眠るとかえって疲れるなど睡眠に何らかのトラブルを抱えている方は枕を正しいものに変えてみては如何でしょうか?

 私の場合は暴飲暴食しない限りは胃酸の逆流はなくなったり、何よりよく眠れるようになったことがうれしいです。以前は首が凝って痛くなって途中で目が覚めていたのに、それもなくなりました。しかも頭痛で起きることもなくなったので大助かりです。

 ただ枕を自分に合わせば良いのですが、これが肥満だと中々難しのです。枕を合わせるときは横向きになった時に首から頭の線と布団が平行になるようにして合わせます。つまりそんな体制で寝ると首にかかる負担が最小になって良い睡眠ができるのです。

 これを肥満の人がすると、仰向けになったら枕が高すぎるんですね。そうなると首に負担がかかり首が凝って良い睡眠ができなくなります。私の場合は断面が三角形になっている枕を使用して丁度良い高さの位置に頭を置いて寝るようにしていますが、これも完全ではないです。というもの、寝ている間に頭の位置が連れてしまうからです。

 今では枕の逆さを調整できるものがあるようなので、もしかしたらそれを使用した方が良いのかもしれませんね。

 逆流性食道炎は口臭の原因になり、しかも酷くなると胃と食道の堺部分が痛くなってきます。ですが、さらに重大な危険ももっているのです。それが食道癌(がん)。

 現代医学では癌のメカニズムがかなり解明されていて、癌が発生する原因もわかってきています。私たちは誰もがDNAを持っていますよね。このDNAがあるから、体が傷ついても元通りに治るのです。つまりDNAには設計図が詰まっているということです。設計図があるからこそ、完全に元に戻るというわけですね。

 ですが非常に稀に元に戻らない場合があります。元のように治す工程でミスが起き、別のものになるのです。この別のものが癌細胞というわけです。つまり癌とは細胞を修復する過程で何らかの要因でミスが起きてしまい、その結果作られた全く違う細胞なのです。

 この修復過程でミスが起こるところってどういう場所なのかわかりますか?
そう頻繁に細胞の修復が行われているところです。例えば胃酸が逆流してその度に細胞が破壊されて修復されるところです。ということは、逆流性食道炎の人は食道の細胞が頻繁に破壊と修復を繰り返しているので、修復ミスが出やすい場所ということになり、そういうところだから癌のリスクが高いということです。

 逆流性食道炎は確かに薬を飲めば痛みも抑えられるし、胃酸の逆流も防げるので口臭改善にもあります。でもそれ以上に癌というリスクがあるので、日常的な改善を取り入れて早く治した方が良さそうですよね。

【まとめ】

 逆流性食道炎は胃酸が逆流して食道を上がってくるものなので、直接胃の中の臭いがして口臭の原因になっています。酷くなると胃と食道の境目付近が胃痛のように痛むのでストレスも溜まってきて、さらに口臭がするようになります。

 逆流性食道炎は病気なので胃腸科で治療する必要がありますが、手術とかの大がかりなものではなく胃酸を抑える薬を飲むなどの薬による治療が主となっています。私の場合は薬の処方に加えて問診、2,3年に1回、エコーや胃カメラによる検査もあります。

 逆流性食道炎を治すには病院での治療の他に自分で日頃から生活習慣などの改善をしていくことも重要となります。私的には睡眠、暴飲暴食、肥満を改善すると逆流性食道炎もかなり改善されるのではないかと思います。実際に暴飲暴食をしなくなって、睡眠中に胃酸が上がってくることはなくなりましたから。

 胃酸が上がってこないということは、痛みも起こらないので快適に睡眠できています。さらに枕を変えたことも大きいです。自分に全く合っていない枕を使っていたときに比べて、首のコリや肩こり、頭痛がしなくなりました。またきちんと眠れるのでストレスもある程度は解消します。

 私の経験から、逆流性食道炎で胃痛が中々治らなくて困っていると言う方は、まずは食べ過ぎ・飲み過ぎ、枕を改善してみてはどうでしょうか?
できれば、肥満も改善した方が胃酸の逆流を防ぐことにもなりますし、口臭改善や健康にも良いと思います。

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