歯垢って何?そのままにしていると大変なことに

歯

歯垢(プラーク)をコントロールすることが
口の中のケアで重要
だとよく聞きますよね。
テレビでも虫歯予防はプラークコントロールだと
よくいっています。

でも歯垢とは一体何なのでしょうか?
また歯垢をコントロールすると何故口の中のケアに
繋がるのでしょうか?

歯垢とはプラークとも言い、
簡単に言うと微生物、つまり細菌の塊のことです。
全てというわけではありませんが、歯垢の中には
非常に多くの細菌がいると思って間違いありません。

しかも虫歯菌や歯周病菌などの嫌気性細菌なのです。
ということは歯垢自体が多くなると
当然細菌が活動して出す臭いガスも多くなってきますよね。
そしていずれば口から臭うレベルにまで。

そうなると口臭がするようになります。
つまり歯垢をそのままにしておくと口臭の原因になる
ということです。
また細菌によって歯が侵され虫歯にもなります。
虫歯も口臭の原因の1つでしたよね。

したがって口臭の対策や予防には
歯垢の除去は絶対に欠かせないのです。

歯垢が何なのかについては
これで大体はわかったと思います。
ただ歯垢はそのものが口臭の原因にもなっているし
虫歯の原因にもなっているので口臭対策においては
何よりも常に気を遣うものでもありますよね。

ものを食べた後、約8時間ほどで歯垢ができるようです。
そして歯垢をそのままにしておくと食べカスを餌として
歯垢にいる細菌が繁殖しだします。

また細菌が食べカスによって活動が活発になると
その部分が酸性になり歯が溶け出すます。
そして虫歯になるというわけです。

したがって歯垢を除去することが一番の対策となるのですが、
歯垢は時間が経つとネバネバとしたものになり
簡単には除去できなくなります。

さらにこれらの菌が集合体になり膜を形成する場合があり
これをバイオフィルムと呼ぶのですが、こうなるとさらに除去が困難になるのです。
そして歯垢が出来て48時間後には歯石というものになります

歯石になると歯磨きでは全く歯が立たず
除去できなくなってしまうのです。
除去するには歯科へ行かなければなりません。

なので虫歯や口臭が発生しないようにするには
歯垢ができないように、できたとしてもすぐに落とせるように
食べた後はきちんと歯を磨くことが大切です。

口の中の細菌はゼロにすることはできません。
これはどんなに歯を磨いても無理なのです。
だから歯垢ができることを防ぐために
食べカスをゼロにするために歯を磨くのです。

中には歯磨きが面倒くさくて
朝しか磨かないという方もいるでしょう。
実は私がそんな1人だったんですね。
しかも数年前まで。

その時までは口臭については指摘などされなかったので
そのままで来たのですが、虫歯はそうはいきませんでした。
酷くなる前に治療に行くので深刻にはならなかったけど
結構な頻度で、かなり面倒だった記憶があります。

もちろん今ではきちんと夜も磨いていますけどね。
だから思うのですが、以前から知っていたことなので
きちんと夜も磨いて入れば良かったと後悔しています。

今も学校などで朝晩は必ず歯を磨ぐことを教えられますよね。
つまり誰もが大事さを知っているということです。
知っているのにしなくて後から後悔する
こんなバカなことはしてはいけません。

ネットでもよく見るのですが、
きちんと歯のケアをしてこなかったことを後悔しているという書き込みが
多々あります。

歯垢を除去するための歯磨きは面倒ですが
絶対にしなくてはなりません。
そうしないと絶対に後悔することになりますから。

でも3食毎に歯磨きをきちんとしても
どうしても歯垢ができる場所があります。
その場所とは主に奥歯下の前歯です。

この2つの場所に共通するのは歯ブラシでは
結構磨きにくいという点です。
特に親知らずがあれば、かなり磨きにくいです。

また下の前歯も犬歯の周囲部分はブラシがきちんと当たりづらく
磨きにくくなっています。
この辺は普段磨いていればわかると思いますが、
自分では、もしかしたら磨いた気でいるのかもしれませんね。

この辺りも「きちんと歯磨きしているのに口臭が改善されない」
という思い違いになる理由の1つですよ。

とういうことは、磨いても歯垢などの磨き残しができ
それが原因で菌が繁殖して虫歯や口臭になるというわけです。

磨き残しができないようにするためには
歯に当てる歯ブラシの角度を変えたり
小さい歯ブラシを用意するなどの工夫が必要になってきます。

歯磨きの仕方については
口臭のための歯磨きの仕方。歯並びが悪い人でもスッキリ
で詳しく書いていますので参考にしてみて下さい。

また歯垢を完全に除去したいという方は
歯垢がきちんと取れたかどうかを確認するためにも
歯垢染色剤というものを併用すると良いです。

これは歯垢があるところを赤く染めるもので
赤くなっていればその部分にはまだ歯垢があり
取れていないということです。

赤い色がなくなるまで歯磨きをすれば
歯垢がきちんと取れたということになります。

ただ歯並びが悪い人や歯磨き自体をうまくできない人は
中々完璧に歯垢を落とすことは困難です。
ブラッシングも小刻みになるべく歯を1本1本丁寧に磨く感じで・・・
とよく言われますよね。

そんなことをするのは大変だし磨きにくいのなら
尚更うまく磨けないと思います。
しかも時間がかかるので私のように腰痛持ちの人は
かなりきついですよね。

そうなれば、一層完璧に歯を磨くことは
出来づらいと思います。
そのためにも定期的に歯科へ歯の検診と
クリーニングへ行く
ことを強くお勧めします。

欧米の方は何故口臭がする人が少ないのかというと
歯の検診やクリーニングで歯科を訪れることが多いからです。
つまりそれだけ口の中のケアに気を使っているのです。

日本の場合だと歯科へ行きなさいと言われると
気持ち良い感じはせず、嫌で怖い感じですよね。
しかも面倒くさい。

そこを口臭改善と予防のためと意識づけて
通うようにしてみて下さい。
口の中に口臭の原因があるなら、かなり改善されるはずですから。

ただ歯科医も歯のことで来ているのか
口臭のことで来ているのかわからないので
勇気をもって「口臭のことで相談があるのですが・・・」
と伝えることも必要ですよ。
ここが一番難しいですが・・・

【まとめ】
歯垢とは何なのか?と思われる人がいるかもしれませんが
一言でいうと細菌の塊です。
歯を爪で引っかくと爪に白いものがくっ付いてきますよね。
それです。

歯垢1g中には数億とも数千億とも数兆とも言われる
細菌がいるそうです。
もちろん虫歯や歯周病などを引き起こす細菌たちです。

これらはきちんと取り除かないと口の中が汚く
何らかのトラブルになることは容易に想像がつきますよね。
歯垢は食べカスがあるとすぐに繁殖して虫歯や口臭の元となります

だから食べた後はきちんと歯磨きをすることが
非常に大切になります。

正しい歯磨きをすれば時間もかかり
たしかに面倒くさいです。
でも歯垢をきちんと除去するために
口の中のケアをするために
口臭の改善をするためには絶対に必要なことなのです。

「後悔先に立たず」「覆水、盆に返らず」の例えにもあるように
歯垢の除去をあまりしなかったために歯を失ってしまった、
周囲の人から嫌われてしまった、恋人と別れてしまったなど
後悔して苦しまないためにもケアはするべきです。

たかが歯垢、されど歯垢ですよ。

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