口臭の原因には色々ありますが、まさかたかが口呼吸が原因になっているとは驚きですよね。もちろん口呼吸なので運動しているとき、寝ているとき、知らず知らずの内にやっている口呼吸も当てはまります。実はこれが結構厄介なのです。というのも、口呼吸は鼻が詰まってたりする以外は癖のようなものです。だからいくら気を付けていても知らず知らずの内になってしまうからです。
また口呼吸を治そうとやってみても中々うまくいきません。私の場合その大きな理由は呼吸が苦しくなるからです。ネットを見る限り、同じ理由で中々うまくいかないという人が多いです。こういった傾向は特に肥満の人に見られるようです。では口呼吸するだけで何故口臭の原因となるのでしょうか?また口呼吸をきちんと改善する方法はあるのでしょうか?
口臭の直接の原因は、嫌気性細菌が繁殖し活動するときに排出される臭いガスが原因です。つまり口臭がするということはどこかで細菌が繁殖しているということになります。細菌が繁殖する原因が病気だったり胃腸の不具合だったりするわけです。
したがって口呼吸もこの細菌が繁殖する原因となっているわけです。口の中には多くの細菌が常在しており、特に食後からかなり多くなります。それは食べカスを栄養として細菌が繁殖するからで、その最たるものが歯垢と呼ばれる細菌の固まりです。この辺りは「口臭のための歯磨きの仕方。歯並びが悪い人でもスッキリ」に書いていますので参考にしてみて下さい。
通常(特に食中や食後)は唾液が分泌されるので、唾液によって細菌の繁殖が抑制されています。だから口臭対策には唾液の分泌は絶対不可欠なのですが、口呼吸だと口の中が乾燥するので分泌された唾液がなくなるもしくは極端に少なくなってしまいますよね。
特に寝ているときの口呼吸では口の中や喉が痛いくらいに水分がなくなり乾燥してしまいます。するとそれまで細菌が繁殖するのを抑制していた唾液がなくなるので細菌が一気に増えます。そうすると臭いガスが多くなり口臭がするようになると言うわけです。
また口呼吸には口臭の他にも以下のような6つのデメリットがあります。
1.風邪などの病気になりやすい。
2.顔の筋肉が衰えて歯並びが悪くなる。
3.いびきや無呼吸症候群の原因になる。
4.睡眠が妨げられる。
5.口の中のトラブルになりやすい。
6.自律神経が乱れる。
1は口呼吸だと外気が直接体内へ入ってきますよね。外気には埃やちりだけでなくウィルスや細菌も含まれています。鼻呼吸だと鼻腔内の毛や粘膜によって異物がある程度取り除かれるのですが、口呼吸ではそれができないのでウィルスや細菌に感染しやすくなります。
2は口を開けている状態だと顔の筋肉が衰えるそうです。そうなれば舌が下がり歯が押し出される感じになって歯並びが悪くなるようです。またアデノイド顔貌というものにもなりやすいようです。アデノイド顔貌とは顔が変形するもので、一言で言うと出っ歯のような口になり肥満の人のように顎がわからなくなる顔つきになります。
3は口呼吸するときは喉の部分が狭くなって気道が確保できません。それでいびきや無呼吸症候群になります。これは4の睡眠が妨げられることにもつながっています。ただ睡眠が妨げられるのはこの2つだけが原因ではありません。寝ているとき口呼吸だと口を全く閉じないで長時間口を開けたままで口呼吸しています。起きているときは、同じ口呼吸でも唾液を飲み込むために一瞬ですが口を閉じます。
口を開けたままにしていると口の中が半端なく乾燥して痛いくらいになります。それで目が覚めてしまい睡眠を妨害するわけです。特に飲酒して口呼吸の人はなりやすいので注意が必要です。さらにいびきをかく人は糖尿病のリスクが高くなるようなので怖いですよね。糖尿病になってしまうと歯周病が酷くなりやすく、そうなれば口臭も酷くなりやすくなります。
5は口の中が乾燥するので色んなトラブルになりやすくなります。例えば口臭の原因につながるものに関しても舌苔、臭い玉、扁桃炎などあります。また口の中が傷つきやすくなるので口内炎が出来やすくなります。口内炎が出来ている状態で乾燥すると痛みが酷くなるのでつらさが倍増します。
6は口呼吸していると自律神経が乱れて副交感神経が優位になる時間が多くなるようです。すると肩こり、高血圧になったりするようです。
こんな感じで口呼吸するとデメリットばかりなので、特に口臭が気になるなら鼻呼吸へ改善した方が良いでしょう。口呼吸に改善したらアトピー性皮膚炎が治ったということもあるようで、人の基本は鼻呼吸が基本と言えますよね。余談ですが口呼吸は正しくは「こうこきゅう」、鼻呼吸は「びこきゅう」と言うそうです。
ここまで口呼吸が口臭の原因になる理由や弊害について書いてきましたが如何ですか?口呼吸することで様々な弊害があり、それは私たちの健康状態に大きく影響しています。また口呼吸は美容にも悪影響があると言われています。それはしわや肌のたるみができること。老け顔の特徴の1つにしわや肌のたるみがありますよね。口呼吸を続けてると周囲よりも早くふける原因にもなっているのです。
こんな弊害ばかりの口呼吸は一時も早く改善したいですよね。でも簡単にできる方法はあるのでしょうか?口呼吸を治すには色んな方法があり、様々なグッズが市販されており、一般的な方法は口にテープを貼る方法です。これは主に寝るときに行うもので、無意識でも口呼吸にならないように矯正するものですね。ただこの方法の欠点は、テープが外れても寝ているので気づかないことです。呼吸が苦しくなって知らず知らずの内に剥がれたり自分で無意識的に外したりするようです。また顎を固定したりするものもあるようですよ。
起きているときは鼻呼吸を心がけていれば良いのではないかと思います。ただスポーツをしている時や体を激しく動かしたとき、階段を上る時、鼻詰まりの時などは通常鼻呼吸をしている人も口呼吸になるので、そんな場合でも鼻呼吸を意識するのではなく口呼吸をしてください。
また運動している時の口呼吸で口臭がしてもそれは一時的なもので、呼吸が落ち着いて口呼吸から鼻呼吸になり唾液で口の中が潤い出すと口臭は収まりますので安心してください。口呼吸を改善する方法は別のページに詳しく書いているので詳細についてはそちらを参考にしてみてください。
【まとめ】
口呼吸すると口の中が乾燥して細菌が繁殖するので口臭の原因になります。また口呼吸には様々なデメリットがあり、私たちの健康を脅かす病気にもなったりするようですし、しわ、肌のたるみというような老化現象も起こるようです。
口呼吸は早く治したいけど、特に肥満の人は非常につらいですし、鼻呼吸に慣れてない人も最初は呼吸するのがかなり苦しく感じます。でも要は慣れですから、次第に楽になっていきますよ。
寝ているときの口呼吸を治すには色んなグッズがありますが、一般的には口にテープを貼る方法を取る方が多いですが、途中で剥がれるなどの欠点がありうまくいかない場合が結構あるようです。
運動したり、激しく体を動かしたり、鼻が詰まっている時は誰もが口呼吸になるので、こういう場合にも鼻呼吸にこだわらないようにすることも重要です。このときに口臭がしても口の中の乾燥が収まれば消えるので心配はいらないです。
私経験では、肥満の人が口呼吸を改善するときは口臭同様、適度に痩せることも同時にすることで成功率が高まります。それは肥満自体が気道を狭くして口呼吸になっているからです。特に寝ているときの口呼吸改善では肥満解消も必修条件と言えるでしょう。肥満解消が条件になっているので結構きついですが、ある程度体重が落ちると体が快調になって気分も爽快になるので、是非成功することを祈ってます。