口臭の臭いの種類。実は改善に必要な手がかりが多い理由とか

口臭の臭いって人によって違うと感じている人は多いと思いますが、臭いに種類ってあるのでしょうか?よく言われるのが、おならみたいな臭い(便臭)、ドブのような臭い(ドブ臭)、食べ物が腐ったような臭い(腐敗臭)、ツーンとした臭いなどですよね。これら口臭の臭いに種類があり、しかもその原因が臭いの種類によって違うのであれば、改善もかなりしやすくなりますよね。

つまり、これらの臭いが特定の場所で発生しているなら口臭の原因がわかりやすくなりますし、悪い箇所も探しやすくなり対策もしやすくなるということです。この辺りは実際にはどうなっているのでしょうか?

結論から言うと、口臭の臭いには上に書いたような種類があり発生する場所や原因が異なっています。なので口臭の原因究明や対策・予防などの改善策には必要な情報だと言えます。口臭の原因は繁殖した虫歯菌や歯周病菌などの嫌気性細菌が出す臭いガスが原因でした。(「口臭の原因がわからない人必見!大事なことは1つ」を参照。)この臭いガス成分に違いがありそれが臭いの種類の違いとなっているのです。

例えば歯周病菌が出すガス成分と腸の中にいる細菌が出すガス成分が違うので臭いが異なってくるのは当然と言えます。ただ他の匂い成分も入っているので、ガス検知器と違い人にははっきりと区別できない場合もあるのではないかと思います。もちろん「あっ、この臭さはドブ臭の匂いだな」とわかるときもありますが、ドブ臭っていうのを知らないことにはどうにも・・・。

また私の感じでは、ドブの臭いと歯周病によるドブ臭い匂いって違うと思うんですよね。だから実際に嗅いで「ああ、これがドブ臭いっていうのか!」と体が覚えるのだと思います。私の周囲にあるドブってあんな臭いはしませんから。

口臭の臭いの種類がわかったから改善もこれでうまくいくと思うかもしれませんが、現実的にはそううまくはいきません。もちろん多くの方が改善しているのでうまくいく場合が多いですのですが、残念ながら万人に・・・とはいかないようです。なので実際には臭いの種類がわかってもうまく口臭を改善できないで悩んでいるという人は少なくありません。

というのも、同じ臭いでも発生している場所が複数あったり、原因が複数あるために臭いそのものがどれになるのかわからない場合もあるからです。通常、全く異質の匂いなら誰でも嗅ぎ分けることができます。例えば、メロンの匂いとイチゴの匂いならわかりますよね。他にも良い匂いと臭い匂いのように真逆の場合も区別できると思います。

でも口臭の臭いで便臭と腐敗臭はどうでしょう?何となくなら可能でしょうけど、きっちり区別できる人ってどのくらいいるのでしょう。おそらく2つを比べながらならできると思いますが、これは何臭?といきなり言われるとどうでしょう?私の場合はおそらくできないと思います。

それで外来口臭など口臭の治療をしている病院で機器による分析をしてもらうと、よりはっきりとどんなガスがどのくらい出ているということがわかります。それによって大体の口臭の原因がわかるようになっています。口臭治療を行う病院ではまず、検査や問診などによって原因を突き止めるところから始めるのが普通なようです。

ただそれでも全ての人がうまく改善できるというわけではないようで、原因がわからずに改善できなくて悩む人はいるようです。そんな場合は色々と試しながら改善を図るようですが、治療費が保険が効かないということもありかなり高額なので何度も通院とはいかないのがデメリットになっており、結局改善しないまま通院をやめてしまうという人が多いようです。おそらく100%改善出来るという保証があれば良いのですが、そうではないので途中で諦めるのだと思います。

では口臭の臭いにはどんな種類があり、どんなことが原因になっているのか詳しく見ていきましょう。まずは腐敗臭からです。腐敗臭と一言で書いていますが、ものが腐敗するときの臭いなので色んな種類がありますが口臭で言われる主なものは、チーズ、タマネギ、卵です。

チーズが腐ったようなツーンとした臭いがする原因は、食べカスがまだ口内に残っていてそれが唾液中の酵素によって分解されるときの臭いだそうです。改善するには出来れば歯磨き、どうしても出来ない時はうがいやマウスウォッシュによる洗浄をしましょう。糸ようじ+うがいだけでも随分と違いますよ。

卵が腐ったような臭いは硫化水素などの揮発性硫黄化合物が発生しています。温泉を訪れた時にツーンとするあの臭いです。原因は食べカスが口内で腐敗していたり、病気の場合は胃潰瘍などの潰瘍が疑われます。食べカスの場合なら上に書いたように歯磨き、出来なければうがいなどが対策となります。しかし病気の場合はすぐに・・・とはいかないので、きちんと病気を治すことが第一となるでしょう。

タマネギが腐ったような臭いはメチルメルカプタンが発生しています。これとよく間違われるのが生ゴミのような臭いでこれはジメチルサルファイドという物質が発生しています。原因は歯周病や口の中が乾燥したことによるもので、病気なら肝臓病や腎臓病が疑われます。また生ゴミの臭いの場合は虫歯や歯肉炎などが原因のようです。

ドブのような臭いはメチルメルカプタンがと硫化水素が発生しており、歯周病や胃に原因があります。胃に原因がある場合は治すことが出来ますが、歯周病は治らないと言われているだけにやっかいです。ただネットでは治ったという人もいるので、要はきちんとした対策をして諦めないことです。歯周病の対策は歯磨きとマッサージです。歯磨きは〆のマウスウォッシュまで歯磨きの度にし、歯茎マッサージもお勧めです。

歯周病菌は酸素に弱いので、歯茎マッサージをして血行を良くして酸素を歯周病菌のところへたくさん送り抑制しようとするものです。この方法をお勧めしている人は多く、試してみる価値は十分にあります。特に無料でできるのでリスクがないところが良いです。

最後におならのような臭いです。便臭とも呼ばれ文字通り便の臭いがします。このときはインドール、スカトールや上で出てきたメチルメルカプタンや硫化水素などが発生しています。主な原因は腸内にあり、便秘などのときによく起こります。また歯周病でもこの臭いがする時があるようで、私的には食べカスが口の中に残っていて細菌による分解で発生するときの臭いと区別がつきません。

おそらくどちらの臭いにもメチルメルカプタンという成分が入っているからなのでしょう。このように違う種類の臭いでも同じ成分が入っている臭いがあるところが、口臭の原因をさらにわかりにくくしてる理由でもあります。

口臭の臭いの種類やその成分について書いていましたが、如何でしたか?実は他にも肝臓の重篤な病気が原因のアンモニア臭、腎臓や魚臭症が原因の魚が腐ったような臭い、加齢が原因の加齢臭のような臭いもあります。

このように口臭は臭いの種類がわかれば、原因も大体のところの予想がつくので、手当たり次第に対策を・・・というようなことはしなくて済みます。さらに1つの対策が失敗しても原因の予測がついているので、次の手もすぐに打つことができるのです。

口臭の原因を突き止めるためにも、この臭いの種類は重要な手がかりとなります。口臭外来での検査などは保険が効かないので費用が高くつくのでためらいますが、大学病院などで口臭の治療をしているところでは保険が効くところもあるので一度確かめてみるのも良いでしょう。

【まとめ】

口臭の臭いには種類があり、それによって原因も異なっています。それで臭いの種類を突き止めることが口臭の原因を突き止める重要な情報となっているのです。ただ主な臭い成分であるメチルメルカプタンや硫化水素は同じ硫黄化合物なので、人では区別がつかないこともありますし自分で自分の口臭の臭いを区別するのは尚更でしょう。

口臭外来などで機器を使って口臭の成分を分析してもらうことが一番なのですが、保険が効かないので費用が高くつきます。でも口臭を治療する大学病院では保険が効くところもあるようなので、確かめるのは無駄ではないと思います。どうしようか迷っているくらいなら、まずは保険が効くかどうか確かめて進めていきましょう。

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