口臭が歯磨きしても歯科へ行っても治らない時
あなたならどんな原因を疑いますか？
おそらくどこかの内蔵系が悪いのかな？
という人が多いと思います。
ということは、体の中のどこかに不具合がある
と思っているわけですね。
つまり病気があるのでは？と疑っているのです。
もし口臭と病気に何らかの関係があれば
口臭が病気のサインとなって症状が軽い内に
治療ができて手遅れという事態を防ぐことができますよね。
実際のところ口臭は病気のサインと
なるのでしょうか？
ここでは口臭が病気のサインと成り得るのか
について書いています。
口臭の原因の80％～90％は口の中にある
と言われており
残りが内臓など体の病気や精神的なものになります。
また口の中に原因がある場合でも
ストレスや疲労などによる唾液の減少のように
直接は口の中とは関係がない原因もあることに
注意が必要です。
漢方では口臭や体臭、舌の色によって
病気を推測し治療することが行われてきた
というから驚きですよね。
つまり体に何らかの不調があると
口臭、体臭、舌へ異常が出るんですね。
このようなことは日本でも明治の時代まで
実際に行われてきたそうです。
このように口臭によって病気を察知し治療する
ということができた理由は
口臭が発生している場所によって出ている
主な臭いガス成分が違うから。
つまり口臭は臭いですが、匂いに違いがある
というわけです。
ガス成分が違うから匂いに違いがあっても
不思議ではないですよね。
口臭の原因となっている主なガス成分で
よく言われるのが「揮発性硫黄化合物」
というものです。
口臭の事をネットで調べたことがある人は
良く知っているかもしれませんね。
ただこれは1種類のガス成分ではなく
揮発性がある硫黄化合物の総称であるということです。
つまり揮発性硫黄化合物にも種類があり
口臭の原因となっているのはその一部というわけです。
よく出て来るのが硫化水素、メチルメルカプタン、
ジメチルサルファイド、メタンジオールです。
これらや他の成分も混ざり合って色んな腐敗臭に
感じられるのです。
例えばアンモニア臭がすれば肝臓や腎臓に
何らかの不具合があるかもしれません。
肝臓は毒素を解毒する器官なので
それがうまく機能していない可能性が。
腎臓では尿素などの不要物を濾すところですよね。
この機能がうまくいかないと血中に尿素が残こり
それが肺で呼気と一緒に出てきてアンモニア臭になります。
また胃が悪いと卵が腐ったような
匂いがするようです。
この臭いは食べカスが腐敗しても起こります。
ということは、歯磨きがきちんとできていない時
舌苔による匂いも同じだということですね。
ただ生肉が腐ったような匂いがすると
胃がんの可能性もあるようで注意が必要です。
日本人の多くがかかっている、
もしくはその予備軍と言われている歯周病は
玉ねぎが腐ったような匂い、ドブのような匂い
と言われています。
これは口の中の乾燥による口臭も同じで
ドライマウス、シェーングレーン症候群が疑われます。
また腸が悪いと悪玉菌により腐敗し便臭がします。
つまり便秘になると便臭の口臭や体臭がするようになるわけです。
口臭と体臭はよく関係があると言われますが
これは血中に匂い成分が入った場合、
口臭は肺で出され、体臭は汗として出されるからなのです。
そして日本の成人病の１つである糖尿病は
ケトン臭がすると言われています。
このケトン臭は独特なもので、
薬品の匂いとか言われますが、穂のかに甘い匂い
もしくは両方を混ぜたような匂いかなあと。
ここまで主な口臭の匂いと体の不調な部分とを
書いてきましたが如何でしたか？
以外にも口臭の匂いによって色んな病気の
サインがありますよね。
ただ口臭があるから、もしかしたら病気？
と心配するのは自分対してではなく
多いのは相手に対してなのです。
親が子に、恋人に、夫婦で・・・
など相手を思いやる気落ちからなんですね。
どんな時が多いかというと
口臭があまりにも酷いときや治療をしているのに
中々改善しないとき、予防しているのに口臭が発生したときです。
やっぱりこんな時って「何故？」と思い
病気を疑ってしまうのでしょう。
ただ口臭を頼りに治療していた時代、
漢方では当たり前のことなので
口臭から病気の発見につながった例は珍しくないそうです。
つまり口臭は病気のサインになり得るのでは？
ということは、歯科で問題なしと言われたら
病気などを疑っても損はないのかなと。
それでもし病気が発見されれば
逆にラッキーですから。
【まとめ】
口臭といってもその匂いには違いがあり
その違いは原因からくるものです。
胃が悪いとき、腸が悪いとき、歯周病など
その部位によって口臭の匂いが異なってくるようです。
それで漢方や以前の日本でも口臭から
病気を診たてて治療をしていたこともあるようです。
ただ私的には匂いが違うと言っても微妙なので
素人的に判断するのは感心しません。
心配の時は、専門医に行くようにしましょう。
ただ口臭が病気のサインになる事は多くあるので
資金や時間が許せば安易にでも検査を受けるのは
良いと思います。
でも病気などを疑っても口臭の原因が
わからないときは
もう一度口の中へ原因があるのでは？
と思ってみて下さい。
おそらく大抵の場合、その考えは間違っていないはずですから。