口臭に悩む人にとって口臭予防は
最大の悩みであり、やり遂げたいことでもあります。
口臭予防で一番効果が高く重要なのが
口の中を清潔にすることではないでしょうか。
そのために、あなたも毎日歯を磨いているわけですよね?
でもそれと同じくらい大事なのが唾液。
歯科医の中には、唾液の働きを阻害するから
食後30分は歯磨きをしない方が良いとまで
言われているようですから。
歯磨きと同等以上の口臭予防効果が唾液にあるの?
と思いますよね。
実はあったんです。
何気に思っている唾液ですが、
そこにはとんでもないパワーがあるんですね。
ここでは口臭予防に唾液がどう役に立つのか?
について書いています。
唾液は口臭予防にも必要ですが、
実は私たちが生きてく上でも非常に大切なものなのです。
唾液の働きには口の中を清潔に保つ他に
食べ物を喉の方へ運ぶ助けをするというものがあります。
つまり唾液が潤滑油のように働き
スルスルと食べ物を喉の方へ運ぶというわけです。
だからスムーズに口から食道、
食道から胃へと食べ物が運ばれるのです。
ある専門家によれば、もし唾液がなかったら
おそらく痛くて食べ物が食べられないでしょう
ということでした。
つまり唾液がなかったら食べられなくなり
それこそ死活問題というわけですね。
そんな唾液が口臭予防には不可欠なのです。
唾液が口の中を清潔に保つ理由は
2つあります。
1つ目は上で挙げたように
食べ物を運ぶ働きです。
この働きがあるから口の中に食べカスが
ほぼ残らないようにできるのです。
もちろん、歯間や歯周ポケットや歯の凸凹には
食べカスは残りますが、これは唾液だけでは
どうしようもないですから。
だから歯磨きを私たちはしているのです。
2つ目の理由は細菌の活動を抑制する
というものです。
口臭は口の中にいる細菌が活動して
その時に出す臭いガスが原因で発生します。
それで細菌が活動するのを防げば
結果、ガスが出ないもしくは出たとしても
少しなので人に感知されません。
この働きを唾液が行ってくれるのです。
実際には食後細菌が活動してpHが酸性になるので
これを唾液が中和して歯を守ってくれます。
また唾液には殺菌作用があり細菌の繁殖を
防いでくれているのです。
口の中の傷が悪化しないのも殺菌作用によるものだと言えるでしょう。
さらに分泌されたばかりの唾液には
酸素が豊富に入っています。
これが口臭の原因となっている細菌の活動を
抑制してくれるのです。
普段何も感じない唾液ですが
実は私たちの口の中の環境を保全してくれているんですね。
歯磨きをして口の中をきれいにしても
唾液がなければ細菌が繁殖してしまい
結局は虫歯や口臭が発生してしまうことに。
だからこそ、口臭予防に唾液は欠かせない
というわけなのです。
こんな唾液ですが成人だと一日に約1.5リットル
分泌されているというから驚きですよね。
ただ中には唾液の分泌が悪い人や口呼吸で
すぐに口の中が乾燥してしまう
という人も少なくありません。
そんな人たちが感じているのが
唾液がネバネバしているということではないかと思います。
分泌されたばかりの唾液はサラサラなのですが
口呼吸などによって乾燥してくるとネバネバしてくるのです。
そしてそんなときに限ってやっぱり口臭を
指摘されることが多いのではないでしょうか?
また自分で口臭を感知できる人は
こんな時によく感じるのではないでしょうか?
それは寝起きのときと同じなんですね。
だからそうならないように水分を補給したり
唾液の分泌を促す必要があるんです。
水分補給は水や麦茶などをこまめに摂ることです。
これは勘違いしている人も多いのですが、
何も水をゴクンゴクン飲めと言っているわけではありません。
口を湿らす程度で良いのです。
よくアルコールが苦手な人が飲み会の場では
チビチビ飲んでますよね。
あんな感じで良いのです。
あくまでも口の中を湿らすことが大事なのですから。
唾液の分泌を促すのにはネットでは
口や舌の体操やマッサージをよく見かけます。
口臭治療で有名な「ほんだ歯科」によれば
ガム、昆布(小さく切ったもの)、お茶っ葉を推奨しています。
人は口の中に何か異物があると
唾液を出す働きがあるからです。
おそらく身を守る、異物を出すということから
唾液が一杯出て来るのだと思います。
ちなみに、専門用語では「異物反射」というそうです。
したがってガム、昆布、お茶っ葉を舌の上に
置いておくというものです。
昆布やお茶っ葉は溶かすよう表現をしてますが。
これなら何気ないときでもできそうですし
ただ舌の上に置いておくだけなので仕事中でも
問題なしという方が多いのではないでしょうか。
また舌を上顎につかないようにしておくのも
唾液の分泌を促すそうです。
もし上顎に舌がくっ付いているという人は
試しに下あごだけにくっ付くように意識して
試してみて下さい。
ここまで口臭予防と唾液の関係について
書いてきましたが如何でしたか?
普段は何気ない唾液でも私たちが生活していく、
口臭はもちろんですが口内の環境をきれいに保つ
という大切な働きがあることがわかったと思います。
でもだからといって、口臭予防が唾液だけで
事足りるわけではありません。
そして口臭を消すということも
病的口臭は唾液ではできないということは
注意して下さいね。
唾液で臭いが消えるのは生理的口臭のみですから。
【まとめ】
唾液の働きには口の中をきれいにする
ということがあり、
それが細菌の活動を抑制するので
口臭予防には欠かせない大切なものです。
したがって口臭予防するには唾液をたっぷりと
分泌させることが不可欠です。
そのために色んな方法があります。
マッサージや体操が一般的ですが、
「会社ではちょっと~・・・」という方は
ほんだ歯科が推奨するような方法が一番だと思います。
また意外にも舌を上顎につかないように
意識しているだけでも結構唾液が出て来るので
会社とかでも使えるのではないでしょうか。
でも口臭予防に唾液は必要ですが
それだけでできるものでもなく
病的口臭の匂いは唾液では消せないことには
注意が必要です。