花粉症と口臭って関係なさそうですが、実はかなり密接な関係があることをご存知ですか?
もしあなたが花粉症持ちで口臭に悩んでいるなら、その花粉症は真剣に対策をした方が良いですよ。
花粉症の症状の主なものの1つに鼻づまりがありますよね。鼻水を取っても次から次に溢れてきてイライラするばかりです。また寝ているときも出てくるから睡眠の妨げにもなっているので、ストレスもかなり溜まります。鼻が詰まるということは、口呼吸になっているということです。ということは「口臭の原因は口呼吸だった。他にも意外なデメリットが・・・(https://etbirb.jp/kutikokyu/)」で書いているように口臭の原因となります。
しかも鼻が詰まっているので匂いに鈍感になっているので自分では全くわかりません。さらにボーっとしているので周囲に気配りも疎かになっており、口臭を周囲にまき散らしている状態とも言えます。さらに鼻水が詰まることで口臭の原因となる他の病気にも発展することがあります。
1つ目は蓄膿症。
この病気は副鼻腔に鼻水が溜まることで炎症して膿が溜まものです。膿が溜まっているので非常に臭く、この臭いが口臭の原因となります。またこの蓄膿症は「臭い玉とは?口臭の直接的な原因ではない?(https://etbirb.jp/nioidamakousyu/)」で書いているように、口臭の原因になる扁桃炎を引き起こしたり、後述する後鼻漏(こうびろう)の原因にもなっています。蓄膿症は副鼻腔に膿が溜まっているので、口を閉じて鼻呼吸しているときでもかなりの臭いを発するようです。
2つ目が上にも書いた後鼻漏。蓄膿症が原因と書きましたが、もちろんそれだけではありません。
直接的な原因は大量に出て鼻詰まりを起こす鼻水です。大量に出てくるし丁度重力の影響もあり、鼻の穴ではなく喉の方へと鼻水が垂れてきます。これが後鼻漏というものです。
鼻をすすった時、鼻水が喉の方へ来ることがありますよね。その状態が何もしない時でも起こっているのです。これは鼻腔から喉までの形状にも大きく影響するようで、そのような人ほど後鼻漏になりやすいようです。
鼻水自体は臭くないのに後鼻漏になると何故口臭が発生するのでしょうか?だって鼻水が臭かったら、鼻呼吸している間中臭いですよね。それなら鼻呼吸を常時するのは誰もできないですから。
鼻水には細菌やチリなど色んなものが含まれています。それが喉の方へ流れてきてそこで留まると細菌がそこで繁殖するんですね。それで細菌が出した臭いガスが口臭になるというわけです。
さらに喉にネバネバした鼻水が張り付いているので、食べ物を食べたときに食べカスもその鼻水に付きますよね。するとその食べカスによる腐敗臭が口臭になるというわけです。しかも花粉症によって鼻が詰まっているので口呼吸の状態です。
すると口の中が乾いてもっと細菌が増える条件が整い繁殖しやすくなります。つまり単に口呼吸している状態よりも後鼻漏+口呼吸は口臭が強くなりやすい状態にあると言えます。たかが花粉症ですが、後鼻漏や蓄膿症にまで発展すると、とんでもないことになりますよ。また蓄膿症は腎臓病などのリスクにもなるようなので、
尚更予防に徹底した方が良さそうですね。
花粉症と口臭の関係は如何でしたか?普段つらくて早くどうにかならないかなと思っている鼻づまりですが、そこから大変なことになります。そこで花粉症の症状が全く出ないようにするには無理でも、できるだけ軽減したいですよね。そのための予防や対策はどのようにすれば良いのでしょうか?
花粉症によって口臭が発生しないように予防対策をする方法は、詳しくは別のページに書いているのでここでは簡単に書きますね。
花粉症の予防対策には長期的なものと短期的なものがあります。長期戦と短期決戦という感じですね。
まずは長期的な予防対策からみていきましょう。
長期的なものは日頃から行う方法です。1つ目は花粉症の症状を抑制するのに効果がある食べ物を摂取したり薬を飲んだりすることです。他の病気などにも効果があるのが免疫力を上げることです。免疫力を上げて症状を出にくくするわけです。その上で症状を抑制する薬や食べものを摂取するととでより効果的に花粉症の症状を抑えようとするものです。
また免疫力を上げることで歯周病にも効果があるようなので歯周病で口臭が気になる人にもうってつけの方法だと言えます。代表的な食べ物がヨーグルトです。これは乳酸菌の働きによって腸内を整えることで免疫力を上げようとするものです。
腸内には悪玉菌や善玉菌と言った色んな細菌がいるのですが、ヨーグルトに含まれている乳酸菌によって
善玉菌が活性化するので腸内環境が良くなるようです。また腸は腸管免疫といって、免疫に関して非常に重要な器官であるため、環境を整えることが免疫力アップにつながると言われているのです。でもヨーグルトを食べれば良いというものではなく、きちんと乳酸菌が腸へ届くという大前提があります。それは乳酸菌が胃酸に弱いという欠点があるから。
したがって単にヨーグルトを食べてるだけでは乳酸菌が胃で死滅してしまい、何の効果もないということになるわけですね。それで乳酸菌は牛乳のような動物由来のものよりも植物由来のものなら腸まで届くようで
植物由来の乳酸菌が入った食品も売られています。
また動物由来の乳酸菌を食べるときは、食後すぐに食べることで全滅を防げると言われています。これは食後すぐは食べものが胃にあるから胃酸が薄まっているためだたそうです。なので一番良いのは植物由来の乳酸菌が入ったものを食後すぐに食べることではないでしょうか。
長期的な対策の2つ目は生活習慣の改善があります。私たちは生活が乱れると病気やストレスになってしまいます。そうなることで腸も悪い影響を受け、腸内環境が悪くなるそうです。それできちんとた睡眠、食事など生活習慣を整えることで腸にストレスをかけないようにすることが対策となります。
3つ目は注射により花粉症のアレルギー体質を改善する治療で減感作療法と言います。この方法は短期的な対策で説明するステロイド注射とは違って副作用が出にくい治療方法なのです。方法はアレルゲンを注射して少しづつアレルギーの症状を出していき体質改善をするもので効果もかなりあるようです。
ただこの方法は治療期間が短くても約2年ほどかかり、結構な頻度、通院する必要があるところがデメリットですね。頻繁(数か月間週1)に通院するのは結構骨が折れますよね。でも保険も効くので1回あたりの治療費が約ワンコインで済むのは凄く助かります。
またもう1つデメリットがあります。万能に思える減感作療法ですが、残念ながら実は万人には効かないのです。約80%の方には差はあるのですが効果があるようです。なのでできれば完治したいと思い治療を長期間行ったけど無駄だったということも十分にあるわけです。
続いては短期的と言いますかどちらかと言えば中期的部類に入る予防対策の1つ目は病院から処方された薬を花粉が飛び出す前から飲むというものです。
私の家族にも花粉症持ちがいるのですが、病院から症状が出る前から飲むように言われて処方された薬を飲んでおり、飲まなかった場合と比べると傍から見た感じでもかなり違うように感じます。処方される薬は症状が出てから飲む薬とは違い、漢方が中心になっているようです。なので、妊娠期間中でも花粉症対策ができたのだと思います。
2つ目の短期的な方法は症状が出たときに注射をするというものです。
ステロイドを注射することで花粉症の症状を短時間で抑えることができるようです。劇的に効果があるようですがこの方法を取る人はそこまで多くはないようです。というのも、ステロイドは副作用が出やすく症状も様々なので敬遠する人が多いそうです。
特に妊婦の方はいくら花粉症の症状がつらいと言ってもこの方法は取らない方が良いですよ。即効性の効き目はありませんが、漢方による対策が良いと思います。私の嫁も妊娠中は他の薬は飲めないと言って漢方による治療を行ってましたから。ただ妊娠中でも症状が出る前から漢方なら飲めるようで我が家では1人目の時も2人目の時も同じように花粉症対策してましたよ。
ここまで花粉症と口臭の関係やその予防対策について触れましたが如何でしたか?花粉症による口臭はできるだけ早く花粉症の症状を抑えることですが、短期的な方法では現状、強い薬に頼らざる負えないので私的には中長期的な方法で臨むことが一番良い方法ではないかと思います。
【まとめ】
花粉症は鼻詰まりを起こして口呼吸になるので、口の中が乾燥して細菌が繁殖するので口臭の原因となっています。さらに鼻水によって後鼻漏や蓄膿症になり、それらも口臭の原因となっています。また花粉症の治療で病院へ行くと薬を処方されるのですが、その薬にも口臭の原因になるものがあるのです。
したがって口臭が気になるなら早く花粉症を抑制することが重要なのですが、その予防対策には長期的なものと中短期的なものがあり色んなメリット、デメリットがありますが自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。ただし私的には超短期的方法のステロイド注射はやめた方が良いかと思います。それは副作用の可能性も比較的高く治療は保険適用外だからです。
でも長期的に行う減感作療法は期間こそ長くしかも通院もかなりありますが、体質改善を行うものなので効果は高くステロイド注射に比べて副作用のリスクも小さく完治も見込めます。実際に花粉症が治ったという人もいるようですよ。この花粉症対策が副作用のリスクも高く一時しのぎにしかならないステロイド注射よりも遙かに良さそうですね。
ただやっぱり治療期間と通院頻度があるので、自分の空き時間などと相談して決めるのが良いのかな?と思います。それで多くの花粉症に悩む人が取る方法は、対処療法になるのかな?と思います。花粉症の季節になる前から花粉症を抑制する漢方などの薬を飲み始め、症状が出だしたら鼻水や咳止めなど病院から処方された薬を飲んでシーズンを凌ぐことですね。
私の嫁もこの方法を毎シーズンやっており、しかも上で書いた方法ももちろん知っています。それでもこの方法を取り続けるのは、治療に割く時間があまりないことや仕事が忙しいことが理由のようです。働いていると時間を割かれるのは仕事だけではありません。他にも色んな事情や理由があり重病ならまだしも花粉症くらいなら後で・・・
というところでしょうか。
それに今までの方法で何年も乗り切っているので、特別無理してまでしなくても良いというのもあるのだと思います。現に私も鼻炎もちで病院の方が薬は安いし、医師へ相談もできるから良いとはわかってても行きませんから。
だって市販の薬で大丈夫だし、何より面倒なんですよね。
でも本音としては確かに花粉症の時は口呼吸だから口臭が気になるけど、やっぱりその鼻水が次から次に出る症状や目がシュパシュパして涙が止まらない、くしゃみも止まらない症状が続けば口臭どころではないというところでしょうか。こればっかりは経験した人でないとわかりませんから。
ただやっぱり花粉症の時には口臭が気になるし毎年悩まされるのも嫌ですよね。そこでもし私が花粉症だったらどうするか?というと減感作療法で対策すると思います。
頻繁に通院するのも最初の数か月(大体2~3か)なので、そこを乗り切れば後は楽だと思いますから。それに完治した人もいるようなので、もし自分がそうなれば花粉症の悩み自体がなくなりますよね。でも問題は80%の人にしか効果がないというところですね。それだから花粉症が落ち着いたところから1年間はやってみるのです。
というのもこの方法で1年間治療すれば結構効果があるそうなんですね。だから花粉症が落ち着いたところから1年間というわけです。私が80%側ならこれで少しでも効果があるはずです。もちろん1年間ではだめでも2年間すれば効果が出てくる可能性は十分にあると思いますが、そういうことを考えると2年が3年、3年が4年と切りがありませんから。
1年間やってみて効果が少しでも無いようなら、私の嫁がやっている漢方をシーズン前から飲みだして症状が出始めたら対処療法でいくという方法に変えます。もちろん少しでも減感作療法で効果を感じたら続けますよ。それに医学も進歩しているので、もしかしたら近い将来完治する方法が見つかるかもしれませんから。