逆流性食道炎の予防。やるべき6つのこととは?

吐き気がある女性
 逆流性食道炎の予防をしたいけどどうして良いかわからない人、予防対策は知っているけどその方法を何故しないといけないのかがわからない人など逆流性食道炎の予防について悩んでいる人は結構います。病院へ治療に行っても医者は単に方法や注意事項を言いうだけで、何故しないといけないのか?までは言ってくれないことが多いですよね。だって、「えっ?、こんなこともしないといけないの?」というようなことまであるからです。

 患者の立場としては言われることはやるけど、その理由くらいは知りたいものですよね。また病院へ行きたくないという人はどうしても自力で治したいから予防方法を知りたいという人が多いと思います。それに何より逆流性食道炎による口臭も非常に気になりますよね。それで私もやっている逆流性食道炎の予防について詳しく書いていこうと思います。

 まず逆流性食道炎の一番良い対策は病院に行くことです。おそらく最初に変な味のものが胃から上がってくる、朝起きたときに口の中が苦いなどの逆流性食道炎の初期症状で何か違和感を感じると思うので、そこがすでに病院へ行く時です。

 逆流性食道炎は酷くなると、逆流して上がってくる胃酸で胃と食道の堺目付近から食道にかけて炎症を起こし、胃炎や胃潰瘍のようなキリキリとした痛みが生じるようになります。ここまで進行するともはやじっとしてはいられなくなり、寝ることもままならなくなります。さらに痛みや睡眠不足によって昼間はストレスが溜まる一方で、ストレスによってさらに悪化していくのです。

 このキリキリとした痛みは経験した人でないと、大変さはわからないでしょうね。それで痛みがあると病院では痛み止めを処方してくれるので、早く楽になりますよ。

 さらに逆流性食道炎が進行すれば食道がんなどの重篤な病気にまで発展するので私的には、一刻も早く病院で治療してもらうことが最も良い対策だと思っています。逆流性食道炎から何故食道がんにまでなるのかについては、「逆流性食道炎で胃痛が治らない。5つの注意するべき事」に詳細を書いていますので参考にしてみてください。

 また病院では逆流性食道炎の予防や対策についてもアドバイスしてくれるので安心もできます。だた、予防などの方法の理由までは教えてくれないところもあるようですね。出来ればやりたくないことがあるかもしれませんが、きちんとした理由があるので医者に言われたとおりにするべきですよ。

 病院に行かずに逆流性食道炎を予防して治したいという人は、どうしても日頃からの予防が疎かになりがちです。逆流性食道炎は病院から出される薬を飲むことも大事ですが、同等に重要なのが日頃の予防なのです。それは逆流性食道炎の原因が生活習慣にあることが多いから。

 したがって、日頃からの予防として生活習慣を改善しない限り、いくら病院からの薬を飲んでも治らないのです。薬を飲んで楽になるのは、逆流性食道炎の症状を抑制しているだけなのです。

 また自力でどうにかしようとするなら、市販の薬に頼ることになると思います。市販の薬にも胃酸を抑制する成分が入っているものがあるようですが、その効果はどうなのでしょうか。その薬が効けば飲み続けながら日頃からの逆流性食道炎の予防をしていけば良いでしょう。でも効かなかったら?

 症状が進んでくると市販の薬では中々効果が出なくなってきます。それは症状を抑える成分の効果が弱いからなのです。それに比べて病院には効果が弱いものから強いものまで何種類もあり、患者の症状に応じて処方してくれます。

 私の場合ですが、キリキリ痛むようになって病院へ行ったのですが、普通出すような薬では効果が無くかなり強い薬を処方されました。すると効果があり症状が抑えられ胃の痛みも感じなくなったのですが、あまりにも強い薬は何錠までと処方する量が決まっているそうなんです。

 つまりいくらその薬が良くても、決まっている量飲んだらそれ以上は飲めないということです。私の場合それ以降は、限度が決まっておらずその中で強い薬に変わり心配だったのですが逆流性食道炎の症状は薬を飲んでいる間は出なかったので安心した次第です。

 もしその薬を飲んで効果がなくてもそれ以上強い薬には服用の上限があり、私はその上限に達しているので強い薬を飲むことはできません。したがって、そうなったら痛みとの戦いになっていたことでしょう。

 私の経験を踏まえて、逆流性食道炎でまだ痛みがない人には切に言いたい。痛みが無い内に生活習慣を改善して直すことを強くお勧めします。痛みが出だすとそれは地獄の扉が開いたことに等しい苦しみになりますよ。

 では、日頃からの逆流性食道炎の予防で生活習慣を改善すると書いてきましたが、実際にはどんなことを改善すれば良いのでしょうか?
主な項目は以下の6つです。

   1.睡眠
   2.食事
   3.アルコール
   4.ストレス
   5.猫背
   6.肥満

 もちろん他にもありますが、まずはこの6つは特に気をつけた方が良いです。1はきちんと眠って4のストレスをため込まないようにすることもありますし、寝てるときに胃酸が上がってこないような対策をすることも大切になります。

 私の場合は寝ている時に胃酸が上がってくるのがわかり、夜中に起きることもしばしば。これでは良い睡眠は出来ませんよね。また胃酸が上がってくるのに気づかなかったときは、口の周りに胃酸が吹いた後がありました。目撃した家族曰く「泡を吹いていた」らしいです。

 なるべくそうならないために、出来るだけ頭を高くして寝るようにしたら良いです。ただ頭だけ高くすると首がこってしまい逆に良い睡眠は出来ません。出来れば介護ベッドのような感じで状態を少し起こすようにするのがベストかなと思います。

 私の場合は枕を縦に使ってました。それで胸辺りから高くなっていく感じです。これで薬を飲んで晩ご飯をお腹一杯に食べなければ、胃酸の逆流はしなかったです。座布団と枕を使って段々と状態が上がるようにするのも良いかもしれませんね。

 2の食事とも関係あるのですが、逆流性食道炎の人はお腹一杯に食べてはいけません。特に寝る前は絶対にいけません。お腹がふくれるとその圧力で胃酸が逆流しやすくなるからです。また食べた後はすぐに横になることも胃酸が逆流しやすくなります。食後は2,3時間は寝ないようにするべきです。

 晩ご飯は就寝時間から逆算して何時までに・・・と決めておくと良いです。でも仕事などで遅くなることもありますよね。そんな時は胃に優しいものを少しだけ食べるようにしましょう。そのときも食後すぐに寝ないようにするべきです。私は2,3時間は流石に無理なので30分~1時間は起きてましたよ。

 2の食事はもろに逆流性食道炎に影響します。まず暴飲暴食は私の場合、確実に胃酸逆流してました。そこで暴飲暴食を改善すると胃酸逆流がかなり良くなりました。特に胃がキリキリ痛むときは絶対に暴飲暴食しない方が身のためです。

 また医者からは油っこいものは避けるように言われます。油は胃が荒れる原因になるようなので、出来れば油っこいものは避けた方が無難です。肉が食べたい時のお勧めは、鳥の胸肉の蒸し料理が良いですよ。野菜も一緒に蒸して食べると胃にも良いですから。

 先ほど夜遅くに食べる時は胃に優しいものをと書きましたが、この蒸し料理も胃に優しい食べ物なんです。でもあまりにも遅いときは肉は避けた方が良いでしょう。またご飯を食べたいならお粥にして食べると良いです。他にも豆腐、野菜スープ、うどんなどが胃に優しい食べ物になります。

 でも肥満も逆流性食道炎の原因になりますので、夜遅くにうどんなどの麺類やご飯は避けた方が良いですよ。後で詳しく書きますが、肥満の人は逆流性食道炎になる人が多いそうです。そういえば、私も肥満でした・・・。

 3のアルコールも医者から止められます。アルコールも胃が荒れる原因だからです。でも私はおそらく完全禁酒は無理だと思ったので医者に尋ねたのですが、少しなら良いそうです。この少しは毎日アルコールを飲む適量以下だと思って下さい。適量はビール500ミリリットル缶1本、日本酒1合、焼酎ビアグラス1/2杯、ウィスキーダブル1杯が目安です。

 この中で良いのは焼酎のお湯割り。これがこの中では一番胃にやさしいのだとか。胃が悪く禁酒しないといけない患者さんにどうしても少しだけ飲みたいと言われたときに、医者は焼酎のお湯割りをお勧めするそうです。ただし飲まないことが一番良く、絶対に承諾しない医者が多いのが普通です。

 何故お湯割りかと言うと、冷たいものをいきなり胃に入れると胃に悪いからです。胃って内臓なので体温と同じくらい暖かいですよね。そこに冷たいものが入ってくると、胃もビックリするわけです。

 4のストレスによっても胃が荒れます。よくストレスで胃潰瘍になりますよね。逆流性食道炎にももちろん悪いです。これは1の睡眠にも非常に関係があるのですが、良い睡眠が出来ないと疲れも取れずいつも眠いままでストレスが解消出来ずに溜まっていきます。すると逆流性食道炎は益々悪くなり、それが原因でさらにストレスが・・・と悪循環になります。

 ストレス解消をするためには良い睡眠が必要です。そのためにも薬を飲んででも胃酸が逆流するのを解消した方が良いと思います。

 5の猫背ですが、実は逆流性食道炎の原因と言われています。猫背の姿勢だと胃が圧迫され、そのため胃酸が逆流する要因になるそうです。この胃を圧迫する状態は猫背に限らず逆流性食道炎の原因になるようです。

 例えば、肥満も脂肪によって胃が圧迫されるから逆流性食道炎になるのです。脂肪くらいで・・・と思うかもしれませんが、私が胆嚢の切除手術を受けたときに内視鏡では一目おかれている名医が胆嚢を探すのに苦労したそうです。そのくらい脂肪が詰まっているので胃の圧迫も凄いと思いますよ。

 猫背ですが、もちろん日頃の悪い姿勢が原因になることが多いですが、最近ではスマホを頻繁に悪い姿勢で使用するのが原因になっている事も多いようです。猫背の対策は「スマホで猫背に?口臭の原因にも?」に詳しく書いていますので参考にしてみてください。

 6の肥満ですが、上にも書いたように脂肪が胃を圧迫するので逆流性食道炎の原因となっています。肥満解消は即決というわけにはいかず、しかも日々の努力が必要ですよね。ダイエットにトライしたことがある人はわかるのでしょうが、かなり大変ですよね。

 でも逆流性食道炎を改善するには肥満解消は絶対条件なので、ここは避けて通れないところです。ただ肥満解消すると色んなメリットがあるので、成功した後の効果は凄いですよ。ダイエットすることはたいへんですが、まずは自分が出来ることからやるのが正道だと思います。

 ダイエットを頑張ると意気込んで、最初から運動量を多くしたり食べる量を極端に少なくしたりする方がいますが、それでは大抵の人は長続きはしません。ダイエットで一番重要なのは、継続して続けることなのです。だからまずは継続してできることから始めるのです。

 私の場合は、ウォーキングと夜に炭水化物を摂取しないことから始めました。それだけでもかなり体に変化が表れますよ。体が軽くなるし、何かわかりませんが体調が良いんですよ。肥満解消については別のページに書いていますのでそちらを参考にしてみてください。

 また逆流性食道炎には生活習慣でなく、他にどうしようもない理由で起こることがあります。その1つが加齢。歳をとってくると胃の蓋の役割をしている活約筋が衰えて蓋の役割をしなくなるからです。また食道裂孔ヘルニアと言って、横隔膜の下にある胃の一部が上に飛び出していて、それが原因で食道と胃との境を支えていた横隔膜が支える力が分散して胃酸の逆流が起こりやすくなるものもあります。わかりやすく言えば、胃の一部が突き出たため胃と食道の境目の支えがなくなり蓋が緩んだということですね。

 ここまで逆流性食道炎の予防について書きましたが、如何でしたか?
症状が軽い内は自分で治すのも良いかもしれませんが、私的には確実にするために病院での治療をお勧めします。そしてよく飲み会があって飲み過ぎるという方は注意してくださいね。

 いくら病院で治療を受けていても、飲み過ぎて薬も飲めないくらいになってしまうと治療の意味が無くなります。私もそうだたのですが、飲み過ぎて具合が悪く薬を飲まないで寝ていました。それで翌日、食道炎の痛みが凄かったです。食べ過ぎ、飲み過ぎにだけは注意してください。

 そして何より、逆流性食道炎は口臭の原因にもなっているのです。胃酸が上がってくるので胃の臭いが直接しますし、胃酸が上がってくる時に食べ物のカスも一緒に上がってきて食道に留まると、それが原因でも口臭がするようになります。こちらは腐敗臭がするので臭いもきつくなります。

 したがって、完治はしないでも薬を飲んで胃酸の逆流だけでも防いだ方が健康にも口臭にも良いのではないでしょうか。特に口臭に悩んでいるという人には良い方法だと思います。

【まとめ】

 逆流性食道炎の予防で重要なのが睡眠、食事、アルコール、ストレス、猫背、肥満です。この6つを改善するには生活習慣から変えていくことが重要になります。

 私的には病院で治療を受けながらこれらの改善に取り組むことが一番良いのではないかと思います。症状が軽いと自分でどうにかしたいと思ってしまいますが、症状が軽い内に病院で一気に!というのが確実かと。

 悪化すると胃と食道の境目部分がキリキリと痛むようになり、また喉も炎症で痛くなり非常につらくなりますから。さらに悪化すると食道がんということにも・・・

 ただ病院で治療するようになると、医者から食べ物や飲み物の制限を厳しく言われます。油っこいものであったり、消化が悪いもの、アルコールなどがそうです。でも結局は美味しい食べ物は無理をしてでも食べたいですよね。

 アルコールは適量なら大丈夫という医者もしますし、食べ物もそうではないかと思います。ストレスも逆流性食道炎の原因になっているので、ストレスを溜めこまない、解消することも大事です。そのためにもアルコール、油っこいものをたまには少しだけ食することは良いと思いますよ。
飲んだり、美味しいものを食べたりすることは良いストレス解消ですから。

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